2020年のオリンピック開催に向け、訪日外国人は4,000万人を突破すると言われており、各企業、益々、訪日外国人向けいわゆるインバウンドビジネスへの参入が事業拡大の大きなテーマとなってきております。また、2025年には大阪万博開催、また統合型リゾート（IR）誘致といった動きもあり、関西では更なる外国人観光客の増客が見込まれております。

更に、海外進出のため、著しい成長を示している東南アジア地域とのビジネス交流に対する具体的な対策に迫られることは間違いのない事実です。当然のことながら、5年後10年後を見据えたビジネス展開と国際人材の交流は必ず大きな課題となって参ります。
この様に、インバウンドビジネスの拡大、更には新しい対外ビジネスへの対応に迫られる現状が顕著になって来ており、今後の国際交流活動、或いは労働生産活動のフィールドの拡がりと共に、多くの外国人の活躍の場も増加して参ります。勿論、その生産力は必要不可欠なものとなって行くのは紛れもない事実なのです。

しかし、その担い手となるであろう日本で学ぶ留学生にとって、最も難しい問題のひとつに就職先の確保があります。就学中のアルバイトはもとより、将来日本での就職を希望しても就職先が得られず、多くの優秀な人材が帰国しなければならない状況にあるのです。

更に、その優秀な人材達が帰国した後、民間の親善大使となって国際交流の良き担い手として活躍するフィールドがなく、交流親交が極めて個人的なものとなっているのです。インバウンドバブルとも言える現況への次の一手は、国際人材を如何に育み、そして活かし、実業的な国際交流と国際都市大阪のファン拡大を図るかが重要な取り組みとなって参ります。
ここ大阪を中心とする関西は独自の“商い文化”を持ち、他の地域とは一線を画した“個の力”が基調とされてきました。2016年2月、ここで次の関西のビジネスステージを世界に広げて行く為に、この“個の力”を結集した『関西留学生国際交流支援連絡会』を新たに立ち上げ、活動を開始する事といたしました。

同年10月からは活動部会も始動し、企業・法人及び留学生の登録促進、留学生の就労(就活)課題へ対策施行、ホームページ・Facebookの開設による広報活動の充実など、それぞれの部会が有益な成長活動として機能し始めております。
また、本会主催のセミナーやイベント参加がきっかけとなり、就職が決定した留学生も出てきており、本年度も、ここ大阪で学ぶ留学生の充実した日本での生活と就職への支援を行って参りたいと考えております。